木綿
染料
島の織物の地分

1477年 史物の中にはじめて八重山の布が登場するー朝鮮漂流記に、「与那国島の苧布」の記録あり。 (当時、八重山の中心地だった石垣島はそれよりも古い時代から織物があったことが推測される。)
1611年(慶長16年) 「琉球國日記」によれば、儀間真常が薩摩より綿を移入、沖縄本島で栽培、綿の織物が織られ始める。
1634年 川平村の大浜安師がキリスト教信者容疑にて慶良間島へ流刑中、綿の栽培製糸法などを習得し、帰島後、石垣島で綿の栽培や綿の使用(布団のワタなど)が始まる。
1642年 石垣島で本格的に綿の織物が始まる。

【八重山の染織・色と模様】

【模様】

  • スッスージカラムヌ  (白地に紺絣):スディナ用、タナシ用
  • アンヌミーカラムヌ   (紺地に赤、黄格子に朱か白の絣を入れる):スディナ用
  • アイジ  (紺、青地にタテ、ヨコ、大小の白青・紺絣を入れる):スディナ用、タナシ用
  • ハナムミンキン (紺または青地に白、紺などをすくって浮織にする):単衣、袷のスディブター用
  • ハナムミンティサージ (白地に赤、紺を浮織にした手拭い『ティサージ』)
  • ミンサー  (太い糸で紺か青地に白縞、白絣):帯用
  • ヤッサミ (下糸、上糸を2色で1パにした柄)
  • ムディアヤ  (2色を一筋により合わせて1パにする)
  • ウシャーミ (一オサ目に4本入れ込む):厚物織
  • ピトウソーウリ (上糸、下糸を一筋ずつオサ目に入れる)

【島の地色(染料)】

  • 藍・・・紺、青
  • タラーハナ(紅花)・・・赤
  • ウッキン(うこん)ー黄
  • 紅露(くーる)・・・黒茶、赤茶
  • フクンヌカー(福木の皮)・・・黄
  • ムンガ(ヤマモモ)・・・黒赤
  • ピニキー(ヒルギ)・・・赤茶
  • トゥカージ(車輪梅)・・・褐色
  • ターズミ(田泥)・・・薄黒、灰色