「八重山花織事業協同組合」とは?
「八重山花織事業協同組合とは・・・
本組合理事長が、連綿と続いた八重山の織物の歴史上で途絶え、消えていった花織みんさを復活させた事業に賛同する人々が興した集まりである。
組合は組合員の相互扶助の精神に基づき、組合員のために必要な共同作業を行い、これをもって組合員の自主的な経済活動を促進し、かつ、その経済的地位の向上を図ることを目的とする。」
お知らせ
・令和3年沖縄県中小企業団体中央会の通常総会において(令和3年6月10日)
理事長 高嶺 幸子、副理事長 前津 恵子 の2人が組合役員として表彰されました。
みんさ帯とは・・・
川平村の大浜安師が流刑先の慶良間島から木綿の栽培から製造までの技術を持ち帰りしたのが八重山地方の綿織物の始まりであるとされている。 主に、庶民の日常着の腰帯として用いられていた。
素材
経糸(タテ糸)純木綿
緯糸(ヨコ糸)純木綿
みんさのいわれ
素材の綿幅の狭い(細い)帯、綿狭(メンサ)帯が転訛。
<<みんさ>>とよばれるいわれである。
絣柄のつたえ
いつよ柄を組み合わせると、おさまりの良い四角の面となり、ここのつの枡ができる。
九つは、いくえにも重なる喜びの最大陽数となる。
いつよは男性と女性の意味と形、陰陽であり、補い支えあう事に;よるいく久しい幸せを願い、
「いつよまでも末永く」の思いを託した柄と伝わる。
ムカデの足
生活の用具、動植物、あるいは祈りなど、織物紋様としておりこむのが、いにしえよりの八重山地方の織物柄の特徴のひとつとされている。
みんさの両耳にある、畝ヤシラミの横段柄を、足の多いムカデに見立てて、通いの婚のあった頃の「足繁くお通いください」の思いを伝える柄のいわれがある。
また、ムカデは冬眠し春に脱皮する生態から、ムカデを吉祥柄として、身に付ける人のいつまでも若くあることを祈っている柄ともいわれている。
スジ(縦縞・たてしま)
道を踏み外す事なく男女が添い遂げられる事を願った柄と伝えられている。みんさ帯の原型いつよ柄の両脇にひとすじずつ入っている。
◎八重山みんさの帯は、このような歴史やいわれがカスリ、スジ、ヤシラミなどの織物技法で心を投影し表現されている。